酒よ…追伸

涙には幾つもの 想い出がある
心にも幾つかの 傷もある
ひとり酒 手酌酒 演歌を聞きながら
ホロリ酒 そんな夜(よ)も たまにゃ なぁいいさ

雨の中酔いつぶれ 都会の夜に
持って来た夢捨てた こともある
なぁ 酒よ 何を捨て 何を拾えばいい……
夢で泣く そんな酒 嫌だヨ なぁ酒よ

あの頃を振り返りゃ 夢積む船で
荒波に向かってた 二人して
男酒 手酌酒 演歌を聞きながら
なぁ酒よ お前には わかるか なぁ酒よ

何事も遠いほど すべて恋しい
何も無い暮らしさえ 笑えたな
アパートの 赤電話 今でもあるだろうか
ふるさとが 近かった こわれた 赤電話

飲みたいよ浴(あ)びるほど 眠りつくまで
男には明日(あす)がある わかるだろう
詫びながら 手酌酒 演歌を聞きながら
愛してる これからも わかるよ なぁ酒よ

飲むほどにしみて来る 十五の春が
遠くから聞こえてく 汽車の音
降り出した この雨が 昔を流すなら
なぁ酒よ おまえには 涙を 流させる

夜空には屋台酒 男の愚痴を
さみしさもわびしさも この酒に
なぁオヤジ 若い頃 話してくれないか
ばあちゃんや おふくろの 話を なぁオヤジ

居酒屋の片隅に 置いてたギター
つまびけば歌い出す 演歌節
冷酒と酔いどれと 泪とふるさとと…
年老いた父と母 子供と なぁ 女房(おまえ)

冷酒と酔いどれと 泪とふるさとと…
年老いた父と母 子供と なぁ 女房(おまえ)
わかるよ なぁ酒よ
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