グールックとキオクのノロイ

チャカポコの木の下で
今日も誰かが歌う
“かわいそうなグールック
キオクに呪われたウサギ”

幸福で埋めた世界
とらわれたように思う
ひとりぼっちみたいな不安は
遠い日が残した贈り物

覗き込んでは青色に溺れた
喉の奥がくすぐったいの
これが“ノロイ?”
不意に弾ける面影に
ねえ なんで揺らいで
いびつな明日を描いちゃったんだ
内緒で

少しずつ
形を変える
少しずつ
輪郭を失う

知らない文字で綴られた
本には悲しい結末
「それでもいいや」って
聞こえた気がした

秘め事に浸った真実が揺れる
それでも僅かに光った
お前が“キオク?”
間違ったままでいられなくなって
声を 潜めた

覗き込んでは青色に溺れた
喉の奥がくすぐったいの
これは“ノロイ”
不意に弾ける面影に
ねえ なんで揺らいで
いびつな明日を描いちゃったんだ
内緒の約束
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