リリィ

夜更けの酒場で騒いでた頃の
古い壁にもたれて夜を明かした
ここに来る度に思い出す
君の甘い歌に見惚れて
胸を焦がした

いつかはこんな日が来ること知っていたの
ただ一人で生きて来たの あの夢も捨てたなんて

もう別々の道を辿ってきたのが分かるなら
誰も君を笑い者だと 責めたりなんてしないよ
舞い踊る雪が溶けて君をさらっても
胸に残る君の歌は 今夜また街に響くよ

「二人で遠くへ行かないか 今夜
俺の車で あの空の月を見上げて
こんな狡い街なんて捨てちまえ
小さな 海を見下ろす白い壁の家で暮らそう」

「いつかはこんな日が来ること知っていたの…
あなたが私に夢を見せてくれた事を
忘れないで…」

もう別々の道を辿ってきたのが分かるなら
誰も居ない場所へなんて行かなくてもいいはずだよ
舞い踊る雪が空に溶けて君をさらっても
胸に残る君の歌は 今夜また街に響くよ
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