幻影の貌

消え逝く意識は緩やかに
眩い光に導かれて
天を喚ぶ
叶わぬ願いを抱きつつ
遠退く背中を見護る

唯 時は廻る
懐かしさも滲んで
この心までも細やかに煌めく

触れられぬもどかしさに
苛まれ今を知る

悲しい運命に囚われて
悼みにこの躯(み)を蝕まれて

忘れかけてた 錆びれた契り
想いと伴に添えて

唯 時は廻る 懐かしさも滲んで
この心までも細やかに煌めく
触れられぬもどかしさに
苛まれ今を憶え

届かない輝きさえ
愛しさに貌わればいいと…
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