片恋おぼろ月

月は朧(おぼろ)で あんたは野暮で
お酒は一合で わたし泣き上戸
辛くないかい 寒くはないか
そんな便りを 待ちながら
ばかねばかばか 春なのに
すすり泣くような 片恋おぼろ月

夢を見させて その気にさせて
乱れる心を ひとり持て余す
忘れられよと 嫌われようと
縋(すが)るおんなの この想い
ばかねばかばか また揺れる
なぜに届かない 片恋おぼろ月

信じたいのよ 迎えに来てよ
月の夜道を 逢いに来い
ばかねばかばか 春なのに
窓にしょんぼりと 片恋おぼろ月
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