anthocyan

言葉も途切れ途切れて もつれた空気
濁るオレンジ眺めて憂鬱になるのはどうして

夜の灯りがチカチカ飛んで
会話の花が枯れた

わからないなら そうやって
知ったような口を利かないで
黙らないなら こうやって
望む声で囲んであげるから

誰かの声に紛れて 眠りについて
落ちる夢の片隅にあなたがいてくれたら

ずっと覚めないで お願いよ
きっとわかっていたのに

「忘れないで」と簡単に
誰に向けたものと知らないで
「笑わないで」とこうやって
滲む声を投げかけていたのに

また今日だって あなたときたら
踊ろうかってまた誤魔化して もう

わからないなら そうやって
知ったような口を利かないで
黙らないなら こうやって
望む声で囲んであげるから

変われないなら もういっそ
甘い夜に溺れてしまうの
そしたらあたし どうやって
望む愛を思い出せばいいの
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