あこがれそして港b

湧き立つ白雲にうれしさこらえて
だからいたずらに だからいたずらに
笑っていれたよ

ゆらめく階段を 一人っきりでおりて
泡だつ海岸 一人泳いだ夏

キスのことも知らずに
まだ僕は16のままだった
君のことも知らずに
港いっぱい果実が浮かんでいたのだから

まちきれない夏の坂を埃にまみれて
だから走って 走って逃げ出して
知らんぷりしてたよ

ゆらめく鉄塔を 一人っきりでおりて
泡だつ海底 届くばかりの丘(おか)

キスのことも知らずに
まだ街は16のままだった
スキだとも知らずに
空いっぱい果実がうかんでいたのだから

ただただその日のことは
だからだからその日のことは
もう忘れてほしいよね
街はかわってしまったのだから

ただただその日のことは
だからだからその日のことは
もう許してほしいよね
僕もかわってしまったのだから

だから だから だから だから
だから だから だから だから
もう忘れてほしいよね
今は変わってしまったのだから

キスのことも知らずに
まだ僕は16のままだった
君のことも知らずに
港いっぱい果実が浮かんでいたのだから

キスのことも知らずに
まだ街は16のままだった
スキだとも知らずに
空いっぱい果実が浮かんでいたのだから

だから だから 憧れていたん だから
だから だから 大好きだったん だから
だから だから だから だから
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