微かなしるし

花束を抱えて
気づかなくて悪かったと言って
泣きながら戻って
そしてうんと反省してみせて

淋しくて淋しくて
しかたなくて泣き崩れうめいた
何日もごはんが
食べられなくてぐしゃぐしゃになった

まだ世界は灰色で
思い出がたくさんあふれているのよ
心から生きていた
時のまま時間を刻んでしまうから

どうか突然に
神様の声が聞こえるように
願いをかけて
失った人への涙を止めて

そして永遠に
ふたりはあの時のふたりになって
青い空の下
上を見上げている甘く甘く光って

この世界がもう一度
色を取り戻して輝くときに
歩いた道を振り返る
お互いが変わらず好きと言えるように

この世界がもう一度
色を取り戻して輝くときに
歩いた道を振り返る
お互いが変わらず好きと言えるように
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