螢の光

螢の光 窓の雪
書(ふみ)よむ月日 重ねつつ
いつしか年も すぎの戸を
あけてぞ今朝は 別れゆく

とまるも行くも 限りとて
かたみに思う 千(ち)よろずの
心のはしを ひとことに
さきくとばかり 歌(うと)うなり
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