琥珀糖

並んで見ていた花が咲く
傍から溢れ落ちる旋律

弱気なこわがりが左側預けて
そっと覗き込めば優しく笑う

想い出は琥珀糖 甘く溶けて
仄かな残り香と 消えていってしまう

もう戻らない なにも
明日は来る
募る想い深くに閉じこめる

静かに迫る時 掌すり抜けて
はっと振り返れば水の泡

しがらみは防波堤 君を遠ざけて
素直な気持ちさえ 呑み込まれてしまう

もう戻らない なんて
冗談めかして
背負うもの全部投げ出しちゃいたい

いえないよ
ほんとは きみが まだ やだ
みえなくなる

行かないで

もう戻らない
明日はくる
神様
こんな出逢いがなぜあるの
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