薔薇

埋もれた奏でに因る 傍立っている
この感情の帰路に身を委ねながら見える
無数の景色と無数の関わりを紐解くように
それらは自由に色づいた階段として顕れる
手を伸ばし 心を伸ばすんなら いつでも
繋がり合う 響き合うことを望んでいるもんで

薔薇が咲いている 人知れず

とびっきりの密かな閃きの連続 無意識と意識の狭間で
音の波 利己と利他の波 言葉の嵐
そんなお下がりのシルエットなど要らない
この葛藤の連続がいつか誰かのためになることを知った
正面から真正面から 叫ぶ
そうだ あらゆる隔たりを超えていけ

薔薇が咲いている 人知れず

声の門 万象の羽ばたき
あの棘が守り続けてきたものに触れた
継ぐ者の覚悟
悪はまた正義を育てるだろう
始めもなく終わりもなく 拙さを分裂を繋ぐ九識のイトを紡ぐ
欺きに飲み込まれた大地に芽吹く花々を横目に

超えた
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