BLACK SUGAR

甘い時間は過ぎ 余韻が途切れて
急な静けさが あたりを包み込んだ
魂が リレーのように 次から次に移って
そのやせぎすの希望を 追いかけてぬかるんでいた

君は君の 悦びだけ それにひたすら溺れた
口の中で すぐに溶けてゆく火花 またひとさじ 舐めた

風が振りまいた 痛みの砂鉄を
絶えず払いながら 道無き道へ向かう
その肌を 身代わりに むやみに興味を集めて
知らぬ誰かの慰みの 足しになりゃ報われるかな
果たして

後味は どれもが苦くて
悦びを底から 掬って 集めて

君は君の 幸せだけ それに全てを捧げた
口の中で すぐに消えてゆく火花 またひとさじ

君は君の悦びだけ それにひたすら溺れた
口の中で すぐに溶けてゆく火花 またひとさじ 舐めた
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