波止場のれん

波止場が夕陽に 染まるころ
人恋しさに 吐息がゆれる
能登の港の 小さな暖簾(のれん)
くどき上手(じょうず)にゃ なびかない
そんな女が 惚れた…
惚れたあなたを 待ちわびる

拭(ふ)いても消せない 苦労なら
グラスの酒で 流していって
能登の港の 小さな暖簾
泣くも笑うも 浮き世です
それでいいのよ いいのよ…
下手でいいのよ 世渡りは

小窓に岬の 灯(ひ)がうるむ
本気になって 迎えに来てよ
能登の港の 小さな暖簾
酔いにまかせる 波の唄
やがていい日が きっと…
きっと来るよな 眉の月
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