夜になる

あの子のことをもう一度
思い出したなら
私はいま夜となり
朝日に背を向けるでしょう

輝く星はこの腕からこぼれ落ち
痩せた月は小声で別れをつぶやいて
あの子のもとへもう一度
歩いて行けたなら
私はいま朝となり
夕闇も愛せるでしょう

だけど

あの子のことをもう一度
思い出したなら
私はまた夜となり
ひとりぼっちの夜となり
×