ダンサー・イン・ザ・ポエトリー

ともだちよ
あんたはそんなに笑わなかったよ
誰にでもにこにこしなかった
誰も君を知らなかった

ともだちよ
あんたはそんなに喋んなかったよ
光を砕く憂鬱を
ポケットに詰めてさ

一編の詩に納まるスケールを
君は決めたんだね
一編の詩に納まるスケールを
そう決めたんだね 決めたのさ

ダンサー・イン・ザ・ポエトリー
踊る雑念と業のステップで
ビニール傘 雨に唄えば
ここはうるさすぎる
ダンサー・イン・ザ・ポエトリー
ひきつって笑わないでよ
辛すぎるってわかってんのに
その姿で踊るのさ

くやしいな
あの詩なら僕も書けたのに
僕にもあったはずなのに
僕も持ってたものなのに

くやしいな
みんな持ってる感受性を
ゴッホでいうひまわりとか
ピカソでいうゲルニカ

人は歌うのさ その消失へ
小学校の校庭
誰かも知らない筆圧で
「すなおにすこやかに」

ダンサー・イン・ザ・ポエトリー
死ななくちゃわかんない言葉
知ってるような玄人だって
寂しすぎるって踊るのさ
ダンサー・イン・ザ・ポエトリー
雄弁な静けさを捨てて
そうしてまで君は
雑念で踊るのさ
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