最後の奇跡

いつもの街で
おまえに逢ってから
少年だった頃の俺が
胸のなかでたたずむよ

馬鹿げていると
言いながら嬉しい
おまえが笑う それだけで
このまま死んでも
かまわないと思う

体じゅうふるえてる
自分でもわからない
手のひらをかさねるたび
優しさがあふれてゆく
おまえに心ごと惚れたから

黄昏どきを
映す俺の背中
忙しすぎる日々にまぎれ
いつか時が過ぎていた

最後の奇跡
きっと最後の恋
おまえに出逢い
微笑みやぬくもりに人は
泣けることを知った

運命がふるえてる
自分でもわからない
何気ない言葉にさえ
こんなに胸が波うつ
おまえに痛いほど惚れたから

馬鹿げていると
言いながら嬉しい
俺の弱さもせつなさも
抱きしめてくれる
人がいるよ いまは
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