レクイエム -Requiem-

『痩せた三日月が浮かんだら』
予言者が言い当てた夜のこと
どうせ迷える子羊なら
深い森でも振り向かない
(生意気な)天使は笑って
(叱られた)悪魔が拗ねている
軽はずみな溜息で
消えそうな蝋燭の火
闇の挑発でも構わない

(堕ちてく)輝いていたシャンデリアに秘められた
甦る歌声が響く
(堕ちてく)記憶の中を何度も確かめてみる
オペラ座に傷が潜む これは誰かの幻想?

冷えた太陽が傾いた
青く瓦解した夕陽 打ち破る
裂けた曖昧な約束は
美しすぎて誤魔化される

(傷つけた)天使は笑って
(慰める)悪魔が泣いている
毒の染みたリンゴには
憎しみと愛が揺れる
闇の束縛なら怖くない

(堕ちてく)仮面の奥で彷徨う光と影が
重なって涙が流れる
(堕ちてく)心の中を何度も確かめてみる
真実の鍵が二つ それは誰かの幻想

(共に謳え)怒りを鎮める
(共に謳え)レクイエムにして
(共に謳え)孤独をおさめて
遮るものはないから
怯えずに光を灯せ

(堕ちてく)輝いていたシャンデリアに秘められた
甦る歌声が響く
(堕ちてく)仮面の奥で彷徨う光と影が
導いて…

(堕ちてく)心の中を何度も確かめてみる
真実に鍵はいらない それは誰かの幻想?
これが私の幻想
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