望郷~斉太郎節

春の便りが 来るのも待たず
故郷(くに)に残した 母親ひとり
二度か三度の 短い電話
花の知らせに 夢見ています
泪浮かんだ あぁふるさと…

松島のサーヨー
瑞巌寺ほどの
寺も無いトエー

蝉の泣く声 七つの頃の
死んだ親父の 面影浮かぶ
花火祭りに この手を引かれ
四十男の ひとりの酒に
寄せる望郷 あぁふるさと…

前は海サーヨー
後(うしろ)は山で
小松原トエー

達者な顔こそ 何より土産
孫と女房と 夜汽車で向かう
秋の香りを 帰りは積んで
母のやさしさ この目に刻み
肩のひとつも あぁふるさと…
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