猫に海を見せてあげたい

すれ違いでも 伝えたいことはあるさ
深海で暮らす 謎の魚のように
発見されぬまま じっと時を刻む
太陽は知らん顔 燃え尽きてしまう前に

なにか起きそうな つぼみのような
ハートが破裂しそうな 気持ちで いたいだけ

電車の音に 言葉がかき消された
読心術を駆使して 感情の淵へ
そんな思い出あったね ふと蘇る
死神 少しずつ おれの玄関先へ

旅が終わるとき 何か残せたら それだけでいいよ 本当の夢は
猫に海を見せてあげたいだけ
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