Vacancy

なにもかもダメですね
気にしてばかりで
ここまでこられて幸せなはずなのに

炭酸にストローふざけて笑ってる
手をふるテラスの横顔がまぶしいわ

指を そっとのばしたら
この恋は消えるのね
銀河をわたる風のように
あなたはすりぬけてしまう

麦わらを片手に眠ったふりしてる
さっきから呼んでるの ねえ波がたかすぎて
少しこわい

だれのものにもならないの?
あなたはやさしいわ
気づかれないように夜明け前
部屋から ぬけだすのはなぜ

静かなクロール
リーフが光ってる
読みかけの本を 砂浜になげだして

この次の約束に困った顔したの
夕日の反射がまぶしかったせいでしょ
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