コトバナキコトバ

ふゆのそらは
もうふで ねかしつけるように
ほそいろじも
はだざむさで うめていった

せのたかい がいとうの れつ
ふぞろいな いろおんどたち
ばらばらに はなれた それは
といきのいみを かくした

しずけさが よるを ひびかせた
こうさした あおが あかにかわり
かげをとめた

ふかれつづけた じゃりの むれ
がれきのやまに はじかれて
あしもとに ちらばった こえを
あつめて とおく とばした

かすれきった ことばで
そびえたった せかいは
あいまいな ピントで
これがすべてなんだと いった

かすれそうな こころで
まもりきった せかいは
ことばなき ことばで
むげんの きせきを みせた

あたたかな めざめを
なだらかな ひざしを
おだやかな こきゅうを
やすらかな いつくしみを

みらいへの ねがいを
へいわへの いのりを
あかつきへの ともしびを

ふゆのそらは
まるまった せを なでるように
まちのちずを
しろいはなで うめていった

アスファルト くだけた すみで
なもしらぬ いぶきの かすみ
あかりへと かたむく それは
たびだちのひを かくした

しずけさが よるを ひびかせた
こうさした あかは あおにかわり
かげをとめた

うまれかわる きせつの とわ
めぐりゆく みえない いのち
あしもとに ちらばった つねを
あつめて とおく とばした

かすれきった ことばで
そびえたった せかいは
あいまいな ピントで
これがすべてなんだと いった

かすれそうな こころで
まもりきった せかいは
ことばなき ことばで
むげんの きせきを みせた

あたたかな めざめを
なだらかな ひざしを
おだやかな こきゅうを
やすらかな いつくしみを

みらいへの ねがいを
へいわへの いのりを
あかつきへの ともしびを

ながれた ときは
けしきの かざりと とけてゆく
ふりつもる しろい
はなに まざり とけて しずんだ

うまれかわる きせつの とわ
めぐりゆく みえない いのち
あしもとに ちらばった つねは
ぼくのあゆみ そのものだ

かすれきった ことばで
そびえたった せかいは
あいまいな ピントで
これがすべてなんだと いった

かすれそうな こころで
まもりきった せかいは
ことばなき ことばで
むげんの きせきを みせた

あたたかな めざめを
なだらかな ひざしを
おだやかな こきゅうを
やすらかな いつくしみを

みらいへの ねがいを
へいわへの いのりを
あかつきへの ともしびを
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