親父節

男だったら超えてみろ
超えて俺よりでっかくなれと
夕焼け小焼けの肩ぐるま
空を仰いで心に聞かす
そんな親父も雲の上

への字眉毛に四角面
よくもここまで似てきたものさ
鏡に映した故郷心(さとごころ)
誰の世話にもなりたくないと
強がり言わせたバカ息子

苦労ばっかり背負(しょ)い込んで
笑い飛ばして器用に生きる
あんたの背中が道しるべ
一度決めたら貫き通す
わがまま頑固の親父節
×