スピカ

そういえばいつからか 夕日が好きになった
きっと遠く手を振る小さな影がまた見れる気がするから

名前も知らなかった 君の横顔に恋をした日
運命だなんて言うほど大それたものでもの無いんだけれど

目が合うだけで満足だった 期待しないようなその距離で
胸に仕舞ってた大事な言葉 ずっと言えないまま

忘れさせてよ 全部さ 君の温もりを その声を
知らなければ 多分味気の無い それなりの明日を生きていたんだ
こんなさ 色褪せた日でも 夕日が沈んだら輝く星空
それに重なる君は酷い人だ

名前も知らなかった 君の傍に居るようになった
運命だとかじゃなくて きっと運が人より良かったんだね

移ろう季節 大切なもの程に失くしてから気づくんだ
手を伸ばしても 戻らない時 どれだけ祈ってもさ

想い焦がれて行く宛も無い
そんな凍えそうな夜に見上げた空 照らす瞬く星

ずっと見てくれてた

忘れさせてよ 全部さ そしたらそれなりに生きて
なんとなくの人生を過ごすから
だけど それじゃあ もうダメだよね

忘れないから もう絶対に 君の温もりも その笑顔も
今日も夕日が沈めば 星が輝くからさ ねえ そうでしょ
いつも通り その幸せを 教えてくれた 君はやっぱり酷い人だ
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