どんたく博多っ娘

防人(さきもり)の和歌(うた)にもかなし
筑紫路(つくしじ)の山すその道
たどりつく武蔵寺(ぶぞうじ)の門
庭いっぱいうすむらさきの
香(か)に匂う藤の花むしろ
ひとつまみたもとに入れて
ひとひらまいてはあなたを思い
ふたひらまいてはあなたに思われ
花うらないにゆらぐ恋
どんたく博多っ娘(はかたっこ)
どんどんどんたく博多っ娘(はかたっこ)

花の下(もと)ほほ寄せあえば
しのびこむ花びらひとつ
前髪のはしにまつわる
あれからもう三年すぎて
三(み)めぐりのどんたくまつりに
今日も立つあの日の庭に
ひとひらまいてはあなたに帰る
ふたひらまいてはあなたは帰らない
花うらないにゆらぐ恋
どんたく博多っ娘(はかたっこ)
どんどんどんたく博多っ娘(はかたっこ)
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