望郷歌

生まれたところで 死にたい
あの鳥のように
生まれたところで 死にたい
浮き雲のように
西の空は夕焼けだよ
ふるさとのふところ
海をこえて 山をこえて
はるばると帰ろう

生まれたところで 死にたい
初恋に抱かれて
生まれたところで 死にたい
ほほえみ浮かべて
ひとも空も汚れちまった
都会なんか捨てて
青春(ゆめ)をこえて 歳月(とき)をこえて
はるばると帰ろう

生まれたところが 呼んでる
木枯になって
生まれたままで お帰り
裸足でもいいと
遊び疲れ泣いてもどる
おさな子のように
忘れかけた 歌をききに
はるばると帰ろう
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