紡ぎノ島

潮風に触れたなら
まだ夏空の香りがした
路地裏の雑草は
ほら揺れながら生きているの

涙が落ちた水たまりさえ海が受け止めてくれる
海岸通り遠く見上げて過去と未来を抱きしめながら

海の向こう手を振るよ
寄せては返してく波間に
いつまでも変わらないもの
海を越えて時を越えても
私はずっとここにいる

貝殻に耳澄まし
あの思い出が聴こえてくる
忘れてた記憶さえ
今の私に息づいてる

喜び一つ悲しみ二つ数えて立ち止まっても
砂に消えたあの絵のようにやがて強さに変わってゆくよ

空の向こうこの声を
波音に重ね届けたい
どんなときもここで歌うよ
長い夜も冷たい朝も
いつもあなたを見つめてる
何気なく差す朝日は
日陰を照らして街を包むよ
いつもずっとここにある
いつもきっと見守ってる

海の向こう手を振るよ
寄せては返してく波間に
いつまでも変わらないもの
海を越えて時を越えても
人の想いは紡がれる
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