One

過ぎて行く季節の
早さに流されて
見過ごした思いが
どれだけあるだろう

それでもここには
確かな温もりと
拙い手の中に
一つの思いがある

ずっと 一人で生きていたなら
気づけないことばかりで
今 大切な あなただけ
笑顔でいてほしい

たった一つ たった一つ
守りたいものがあるから
ただそれを 最期まで
愛し続けるためだけに
生きよう

あの日も 今日みたいに
春の風が吹いて
少し寒い道に
光が差し込んだ

運命は 他にも
あったかもしれない でも
自分じゃなかっただろう
あなたに出会わなければ

いつも同じ景色だった朝が
特別な色に染まる
人を愛する この心が
生きる意味をくれた

たった一つ たった一つ
守るべきものがあるから
先がまだ 見えなくても
信じ続けていればいい 歩こう

もしもこの世界の すべてが消えてしまっても
この一つだけなら ただあなただけなら
ずっと 掴んでいられる

たった一つ たった一つ
他にはもう 何もいらない
幸せが ここにある
あなたがそばにいるだけで
たった一つ たった一つ
守りたいものがあるから
ただそれを 最期まで
愛し続けるためだけに

生きよう
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