トイレと革靴

変哲もない朝が始まり
なんてことないすれ違いで
君は泣き出し 僕は怯えて 壊れだす朝

いつもなら手を振りあって
お互いの事を思い合って
君が磨いた 革靴を履き
家を出る はずなのに

始発電車に揺られて
どさくさに 靴踏まれて
君の事を思い出せば
今日までを振り返る

まずは始めてみたい事 君のために出来る事
そうだ僕はせめてトイレから磨こう
君が磨き続けた僕の革靴のように
そうだ君のためにトイレ磨き続けよう
磨き続けよう

数えてみたら やさしさだらけ
身に付けるもの 君だらけ
カバンの中を覗いてみれば
逆さまのお弁当箱

そんな事考え出したら
ああ 帰りたい

やっと探し始めた 君のために出来る事
そうだ僕はせめてトイレから磨こう
君が積み重ねてた遠い毎日のように
そうだ君のためにトイレ磨き続けよう
そこから 始めよう 磨き続けよう
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