風のじょんから

風は北風 シベリア颪(おろし)
夢も凍れて 待ち人来ない
懐で 温(ぬく)めたバチが
狂うほど 激しく哭いた
叩くこの節 憶えているのなら
じょんからよ じょんからよ 帰ってこいよ

夜も眠らず 木枯し野郎
自棄(やけ)をおこして 朝まで吠えた
酔うほどに 心は痛く
辛口は 彼女(あいつ)のうわさ
便り書く暇あるなら 飛んでこい
じょんからよ じょんからよ 帰ってこいよ

男なら 後には引かぬ
空振りも 覚悟の上さ
惚れた弱みの 傷もつ泣き三味線は
じょんからよ じょんからよ 帰ってこいよ
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