Underwater Girl

息継ぎをしたなら最後、あとはただ沈むだけさ――
君の目を満たす海へ、君がいない僕の未来へ。
手を伸ばす光はそっと指をすり抜けていく、ずっと。
見つけたはずの答えもとうに消えない疑問符だ。

アクアノートのように揺らぐ横顔が遠くて冷たくて綺麗だ――
忘れるかな?

失せてゆく感覚はまだ君を探しているけれど、
指先も波打つ髪もいつしか誰かのものになった。
確かめたい言葉はぜんぶ。伝わらない言葉もぜんぶ。
綺麗なままで集めても汚れてしまうから。

その影が溶けて僕ははじめてこの世の叶わなさを知るんだ――
眩むほどに。

アクアノートのように揺らぐ横顔が遠くて冷たくて綺麗で、
ずるいな。
その影が溶けて僕ははじめてこの世の叶わなさを知るんだ――
眩むほどに。

幸い、後悔――ねえ、もうどうでもいいの。
愛憎、好き嫌い――それすらなんでもいいの。
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