マリア

我がまま気ままで 音沙汰無しの
あいつが恋しい 酒場の女
グラスをゆっくり 回す癖まで
右手が勝手に 真似をする

マリア 俺には 構うななんて
自惚れた瞳で 見つめてたっけ

幾つになっても子供のままだわ
逃がしたとんぼ まだ追いかけてる

いつでもあいつの 好みの煙草
ボトルの隣に しまっておくの
戻っているよと 噂話に
何度も鏡を 気にしてる

マリア お前が 欲しいと言って
二年の月日 埋めるのでしょう
幾つになっても 坊やのままだわ
女の胸に ただ甘えるのよ

マリア この名で 居られるように
ミサンガそっと 袖口の中
幾つになっても 男は少年
ほっとけないよ まだ愛している
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