ロンリーウルフ

冷たい雨にうたれ
知らない風に吹かれ
行く先も分からずに
果てしなくどこまでも歩いた
ひとり淋しい夕暮れに
裏切りの傷跡が笑ってる
嗚呼(ああ) なんでこんなにも淋しいのだろう
三日月の夜がふける頃
鋭い瞳で明日へ向かえ

爪を立て生きてきた
牙をむき生きてきた
あれよあれよと生きてきた
傷だらけ一匹のロンリーウルフ

ぬかるんだ道に座りこめば
三匹狼が木の下で
まるで哀(あわ)れむかのように こっちを見てた
傷ついた痛みより
傷つけたほうが痛かった
今まで歩いてきた道を 振り返ろう
明日は何がある 理不尽な明日が

爪が折れ倒れても
牙が折れ噛みつけなくても
はいつくばりながら生きてやれ
傷だらけ一匹のロンリーウルフ

裏切ったこともある
裏切られたこともある
罵(ののし)られたこともある
それでも生きた 一匹のロンリーウルフ
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