笹舟

川のせせらぎ 優しく歌ってる
夢を見ていた瞳 無邪気に笑ってる
駆け登り坂道 ひざをすりむいてまた
兄貴がぬぐってくれた涙 今も覚えてる
小鳥の声に目が覚め 木漏れ日がよんでいる

あの日の僕は笑っていた 何の汚れもないまま
人の言葉優しく響き 教えられた心
人は誰も傷つきながら 大人になっていくのか
はるか遠い幼き日々に 教えられた こころ

木漏れ日が微笑み 風が唄ってくれた
同じ道を今歩き そっと耳をすませば
聞こえてきたのは あの日の友の声
変わらぬ川のせせらぎ あの日の僕の声
川の流れ どこまでも 流した笹舟の様

傷つきながら生きてきた この川の流れの様
小鳥の声や小さな花に 思い出した心
時の流れ儚(はかな)いと知り 生き急ぐ事もない
生まれきた意味 優しさの意味
思い出した こころ
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