Jamais-Vu

裸足でまどろむ午後
見知らぬ 楽園(パラディソ)に迷う
砕け散る 水しぶき
はしゃいだ 仔犬みたいね

少し歩きましょう 陽光(ひざし)が
熱く きらめき落とす中を
ふざけあいながら 歩くの
花や樹に心あずけて

焼けつく砂の前で
不思議に立ちすくむ二人
身体さえ 幻で
今にも 溶けてゆきそう

もっと歩きましょう 二人の
夏が輝き失くす前に
からみあうように 生きたい
いつくしむ此時(いま)だけを

帰れないままの二人は
きっと シフォンの夢の中ね
やがて 絵になればいいのに…

はかないものは 優しくて
とどまらないもの
輝きだけ胸に残る

だから 迷いましょう このまま
永遠が 近く見えるまで
もっと歩きましょう 陽光(ひざし)が
強く きらめくあいだに…

だから 歩きましょう 二人の
夏が輝きなくす前に
もっと 歩きましょう 陽光(ひざし)が
強く きらめく間に…
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