凍りついた空

凍りついた空の下 夢からさめた寝言多き人
さぁ一列に並べ 四方八方へ散ってゆけ

頭を垂れた花たちが 口数多く枯れ果ててゆく
さぁペンを握れ ノートを開け 歌いだせ

高いビルやミサイルが 衛星が 空にあふれ
君の旅の邪魔にならなければいいのだけど

離れれば 視野は広く 君に触れたい
仰ぎみる 旅の空よ
起きても 起きても 君はいない

太鼓を叩け 火を燃やせ 馬の目を見て 髪を乾かせ
さぁ山をくぐりぬけ 逆さまの浜辺 星の泡

言葉たちよ もっと自由に もっと自身を救え
解き放れた文字の 雫は川になり海になり

水蒸気になり 雨になり 樹海を静かに濡らすだろう
厚い雲からやがて光が射し 木漏れ陽のなかで君とまた会える

そしてぼくは
そしてぼくは
そしてぼくは
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