悲しみの役割

かなわぬ恋と知ってて
一途に思いつづけてる
何がつらいとかじゃなくて
悲しいほど美しい

たとえば彼女はずっと
家庭ある男を愛してる
誰がつらいとかじゃなくて
出会いを間違えただけ

ごめんね
月並みななぐさめさえも
考えつかずに
ぼくはただ見つめるだけで
何も言えない

かなわぬ恋と知ってて
不安定な優しさの中で
宙に浮いたまま目をとじて
きっと今夜も会っている

たとえ彼女の想いが
いつかかなう時が来ても
それは悲しみの役割が
別の誰かに変わる時

結局は本当の意味で彼女に
幸わせは来ない
ぼくに出来ることと言えば
時々一緒にため息つくだけ

結局は本当の意味で彼女に
幸わせは来ないし
もはや幸わせの意味さえも
見えなくなってる 愛せば愛すほど
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