不染汚

僕を踏みつけた 君を嫌うとき
許さないことはどうすることだろう

もし君が別の 誰かの言葉で
傷を負ったまま過ごしてたらどうだろう

すれ違って、間違う僕らは いつも無力で

僕らが感じた 世界の奥行きが今日も
痛みや悲しみに 染まらないように涙をのんだ
やがて失うと 何度もそう言い聞かせなくても
目の前の現在(いま)を 刻んでいけるかな

心はときどき はぐれてしまうけど
迷うたび思う 僕だけじゃないんだと

白く霞む空の向こう 瞬く星が
確かにあると知ってる そんなふうに信じたい

生きることすべて 罪に終わっていくなら
まだ来ない 明日を なぜ僕らは描ける?

僕らが感じた 世界の奥行きが今日も
怒りや憎しみに 汚れないように涙を拭いた
あの日を「弱さ」と 躊躇わずそう呼べるほど強くないから
目に見えない場所で 繋がっていたいんだ
ときにそれは脆く 優しく
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