FLY FLY FLY

「あいつらは良いよな どこまでも飛べるから」
なんて羨んでいた 飛ぼうとしたこともないのに

寒がりな強かさ捨てて
目の悪い愚直さが欲しいんだ

風なんかさ読めなくても もう良いんだ
無茶苦茶な軌道で飛んでやりたいんだ

遠くまで上がっても切れない丈夫な凧の糸
そんなのに嫌気が差しだした 晴れの休日

重要なことは多くないと
知っていたのにゴネている弱虫

歪な場所へ落ちても もう良いんだ
足踏みする柔な覚悟
いっそ 飛ばしてくれ

風なんかさ読めてしまえば退屈なんだ
無茶苦茶な軌道で飛んでやりたいんだ

自棄になった訳じゃない
諦めなんかじゃない
僕が選んだんだ
飛んでやりたいんだ
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