戸惑いトレイン

戸惑いトレイン
わたし乗せてどこへ行くんだろう
遠く遠くへ 夢の場所へ運んでって

車窓からこぼれる光
きらきらと踊っては はしゃいだ埃
足早に駆ける景色
記憶と未来めくる
スライドショーのように

伸びてくカーブ 果てしないレール
「まっすぐでいよう」意地を張ってきた
蜜色太陽 溶けゆく空
愛によく似てる色だった

戸惑いトレイン
わたし乗せてどこへ行くんだろう
うつらうつらとみんなは夢うつつ
わたしが今目指してる方向
間違ってないと
座席が背中を押した

泣かないと決めたこだわり
ほんとはもっとずっと臆病なのに
笑っていたの 頑なに
帰りの分の切符を
使いたくなくて

くぐるトンネル 視界は暗く
「迷っちゃいけない? そんなことない」って
ナトリウムランプの流星群
なみだ 睫毛に引っかかって

戸惑いトレイン
投げ出しちゃいたくなるほどの
荷物を抱え今日も夢をみてる
大丈夫前に進めてるよ
窓に映った
わたしが囁いたら

気づいて目を凝らしても
姿は見えないよ

現在地点と思い出つないで
路線図は拡がる
明日の終点なんかない

戸惑いトレイン
わたし乗せてどこへ行くんだろう
うつらうつらとみんなは夢うつつ
わたしが今目指してる方向
間違ってないと
座席が背中を押し、

気づけば降り立っていた
ここで生きていこう
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