晩秋

舗道埋めるプラタナス
風が冬へ駆けて行く
帰り道はいつだって
君を無口に変える
二人出会って 三度目の秋
答えを出せず ごめんね
僕の背中は今はまだ
頼りないけど
君がそこにいるだけで
強くなれるんだ

いつか夢を握りしめ
君を迎えにゆくから
今日の空は未来へと
ずっと続いているよ
どこか憂いに 翳る微笑み
茜に染まる晩秋
繋ぐ指から何一つ
零れないよう
腕の中に この腕に
ふいに抱きしめた
ただ強く ただ強く
君を抱きしめた
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