指切り

昔愛した人を 隣町で見かけたの
かける言葉探したけど 口に出せず見送った

いつもと同じ夕暮れ
少しだけ褪せて見えた
あどけない日の二人を 思い出したせいかしら

あんなに、ぎゅっとぎゅっとギュッと
小指を結んだのに
君は二度と戻らない場所へ行ってしまった

ひとりじゃ駄目になると すがっていた二人が
もうそれぞれ別の道を 嘘のように歩いてる

今どこで暮らしてるの
私は変わらないままよ
伝えたいこと 本当はたくさんあったはずなのに

あれから、ずっとずっとずーっと
忘れるはずなんてないの
やけにかじかむ右手が 寂しいと呟いた

すれ違う想い
死んでしまった恋に
本当はまだ
さようならを言えずにいるの

あんなに、ぎゅっとぎゅっとギューッと
小指を結んだのに
君は二度と戻らない場所へ行ってしまった

あれから、ずっとずっとずーーっと
忘れるはずなんてないの
がんじがらめになったままの二人の赤い糸

二人の赤い糸
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