宝物

夕暮れのため息と空 気づけば年をとって
今問いかける ここで生きている理由(ワケ)を
ごめんねも 好きだよも もう言い出せず背を向けた
日々 あの街の君が浮かんで消えた

苛立ちざわめき 喩えようもない
幼さを持て余して

行かないで 急がなくたっていい
時がくるまで気づかないような宝物がある

夜は明ける
たった一つの夢も 互いの愛情も
守れなかった 青いままの春
今も続いてる

子供にも大人にも もうなれない僕らの歌
でも溢れてく涙に嘘はないこと
忘れ物してるような 気がしたまま次の場所へ
行く それこそを思い出と呼ぶのだろう

いらない 足りない 振り回してきた
罪な無邪気さを悔やんで

ためらわず 生きてゆけるかなんて
堪えてもきっと 誰かを愛してしまう日がくる

近づいても結び合えないことで
孤独の置き場所を 間違えるほどは若くないから

行かないで 急がなくたっていい
時がくるまで気づかないような宝物がある

夜は明ける
たった一つの夢も 互いの愛情も
守れなかった 青いままの春
今も続いてる
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