モノローグ

何も見えない世界の底で
希望の無い船旅を始めるらしい
幾多の理想は掲げてみたが
そのどれも いとも簡単に

夢はすぐ崩れて 罰を受けるようだと
重ねたのはバツ印だけで
今までの僕も 否定されるようだな
それでも明日はと 結末が分かっても

何度だって叫ぶんだ
もう何度だって手を振った
今までの僕の希望には用はない
さよならばいばい
どうやらお終いのようだ
創造は妄想に変わって
宛のない旅すらも孤独が付きまとって

白い部屋の隅っこで
誰かが僕の名を呼んでいた
それを誰なのか答えられないのは
僕自身知らないから
何も言えない 言葉もない
聞きたくもない 逢いたくもない
怖くて
自分を知るのがこんなに怖くて
なにか壊れそうで

覚えた言葉は数え切れないけど
伝える術などわからなくて
「俯くことすら許されはしないよ」と
誰かが僕の手を 掲げては言い放った

何度だって転ぶんだ
もう何度だって手を振った
今までの僕の昨日には用はない
さよならばいばい
どうしようもない未来は
想像しようがないようだ
時間の中一人 孤独と手を握った

もう一度
少しだけでもいいから
明日に色を付けて
もう二度と忘れないよ

何度だって変わるんだ
広がる世界がすぐそばに
孤独だと思ったモノは希望だと気付けたんだ
光る空に手を伸ばした
想像すら覆すように
あの日の想いを胸に白い空に叫ぶんだ
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