桜の小径

今も瞳閉じれば
浮かぶ友の顔が
いつも笑い転げて
なぜか急に泣いた
思い出たちよ
あれから何処へ
桜の季節に 手を振りながら
あの日旅立ち 帰らない

ひとり都会(まち)でつまずき
心折れた夜は
膝を抱いているより
古いノート開く
思い出たちよ
寄せ書きの中
桜の押し花 枯れずにひとつ
いまも青春 あざやかに

どこでどんな生き方
みんなしてるかしら
時が流れわかるの
胸に光るものを
思い出たちよ
離れていても
桜の舞い散る 小径(こみち)を帰れ
誰もふるさと あるかぎり

いまも青春 あざやかに
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