リフレイン

いつになく リアルな夢を見て 起きぬけの街を歩けば
なにもかもが はじめてのような とても古ぼけたような
不思議な気持ちを たくさんあつめて 色をつけたり

あなたの本当の意味なんか 何も分からないけれど
誰かを探してさまようとき 少しは生きものになれる
小さな目を開け 耳をすましたり 息をころしたり

読みかけの本に はさみ込んだ あて名のない絵ハガキが
ひそかに街中の 屋根を超え 荒れはてた心に届く
彼らはこんなに たくさんいるけど ひとりもいない

今でも くり返す 聴きとれない リフレイン

何かがはじまる前のような 何もおこらないような
ふとしたはずみで どんな風にも ちがって見えることがある
おかしなコトバを いっぱいかさねて 道をふさいでる

どこからどこまでが 夢なのか とうに分からなくなってる
だれもが 本当は夢なんか 一度も見たことがないのかもしれない
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