灯り

どんな長い夜も朝に変わるよ
深夜 高速道路 流れる 東京

傷つけ方を知ってても
ぼくは弱い人間さ

懐中電灯で照らせば
見えると思っていたよ 居たんだよ
でもきみには見えなかった
ぼくのこと

映画みたいじゃないし
魔法使いにもなれないし
きみを守れないし
結局 愛はふやけちゃうし

強がりながら生きてても
きみも弱い人間さ

片耳イヤホンで
ふたりは繋がっていると思っていたよ
痛んだよ
ねえ ぼくはなにも知らなかった

懐中電灯で照らせば
夜は明けると思っていたよ いたんだよ
でもきみには見えなかった
ぼくのこと
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