恋花火

揺れる花さき開いた
僕の想いはこのまま
伝えられなくて今宵も

君の隣に座れば瞳に映る横顔
時の流れ忘れそうで離れられない

陽は落ち辺りは夏風ふわりそよいで
今日だけ今日だけと
月背に君の手握った

舞い上がる恋花火に
願いを託し僕は瞳を閉じた
音に合わせ呟くように君に言った「ずっと好きでした」
舞い落ちる恋花火は
夜に消えても胸の奥響いてた
この感覚に押されるように想いは広がる

「多分」を抱えここまで
見過ごしてきた怖くて
全て言えばうたかたの季節が終わる

人影避け踏む夏草ふわり香った
枯れずに強くある心で君に向き合いたい

鳴りやまぬ蝉時雨が
届かない程僕は言葉を選んだ
その刹那の如く短い時に知った「変わらず在るもの」
騒がしい蝉時雨が
散りゆく頃は胸のつかえも取れて
この感覚を滲ませないように想いを繋げよう

月明かりに照らされ二人は肩寄せ合い
目を合わせばほら惹かれていた

舞い上がる恋花火に
願いを託し僕は瞳を閉じた
音に合わせ呟く様に君に言った「ずっと好きでした」
舞い落ちる恋花火は
夜に消えても胸の奥響いてた
この感覚に押されるように想いは広がる
恋花火のように
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