たましい

なんのため 生まれてきたかなんて
きっと最後までもう分からないかもしれないでしょう
もしも もしも 未来の君が泣くとしても
ぽつり ぽつり 振り返らず行くだろうな

歪だった 尖った石ころ転がり
雨に打たれ 小さく丸くなった

またねって 君を見てそう呟いて
明日への道しるべを辿って歩いた
見えなくても 聞こえなくても
それでも それでも感じられるような温もりを
きっと人はしあわせと呼ぶよ

なんでかな さよならの時はくる
あの日 息をしない小鳥を抱えて震えた
まるで まるで 最初からそうだったように
そっと そっと 柔らかい羽 風に揺れた

月明かりぽうっと浮かんで滲んでく
飛び飛びの記憶は空に漂う

またねって君もまた言った気がして
おぼろげな永遠でも信じていられた
遠くても 届かなくても
ここから ここから送り続けるよ
涙を隠した 君へ 君への便りを

このたましいに刻まれたのは
痛いほど沁み込むしあわせで
終わりを見たとき
自分に終わりがくると誰も思わなかった

またねって 君を見てそう呟いて
明日への道しるべを辿って歩いた
見えなくても 聞こえなくても
それでも それでも感じられるよ
君がくれた深い温もりを

またねって君もまた言った気がして
おぼろげな永遠でも信じていられた
遠くても 届かなくても
ここから ここから送り続けるよ
涙を隠した 君へ 君への便りを

大丈夫 さみしくなった時は
瞳を閉じればすぐ君に会いに行くから

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