不埒な体温

爪先の下 おれを 見透かす角度で
グシャリと潜る 薄いシーツ越しでも

その香り 隠せないぜ
暗闇でも 隠せやしないぜ

困ったやつだ おれを かくまうふりして
そうやっていつも 蜜で足場を固める

何度でも よくしたくて もっとしたくて
予測できない 下品な息遣い

今夜 上昇中 漂うように 酔う 高精密なアイズ
変になっちゃってから 始まる恋に 期待する 指先
もうどうなったっていいから 戻れなくていいさ
ただ溺れようよ 不埒な体温 二人

くちびるよりも もっと柔らかい部分で
張り巡らせた 蜘蛛の糸みたいにさ

音もなく そこは妖艶 魅惑のほうへ
手招きする 大胆な色使い

今夜 上昇中 漂うように 酔う 高精密なアイズ
変になっちゃってから 始まる恋に 期待する 指先
もうどうなったっていいから 戻れなくていいさ
ただ溺れようよ 不埒な体温 二人

漏れた 声 素敵
触れた 指と背中
溶けた 氷

何度も何度も 確かめ合おう むせるような愛で

今夜 上昇中 漂うように 酔う 高精密なアイズ
変になっちゃってから 始まる恋に 期待する 指先
もうどうなったっていいから 戻れなくていいさ
ただ溺れようよ 不埒な体温 二人
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