シェルター

忘れ去られてしまった
ホンモノの意味を求めてた
交わす言葉も疑う
薄汚れた街を眺める

取り沙汰されてる
入り乱れたまやかし達に酔う
穢され始めた自分を守る為
目も耳も塞いだ

放たれた浅はかな嘘が
回り回って最悪な答えを生む
悲しみで埋め尽くされてる
居心地の良い世界 私のもの

予測不能の事態を
恐れて先回り逃げてる
見たくないものばかりが
そこら中に溢れ漂う

痛みまで忘れた容れ物が
口々に話し 酔う
ニセモノだらけだ
受け止めきれなくて
目も耳も塞いだ

繰り返す間違いの数々
無自覚に胸刺す無数の矢に
これ以上汚されないように
私だけの世界に舞い戻った

手を伸ばし救い求めても
雑踏に紛れて消える声
確かめた僅かな光を
手繰り寄せどうにか息を繋いだ

吐き出した言葉の行方を
見届ける気もない いい加減さに
これ以上惑わされぬよう
滲み出す境界を守り続ける
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